芸人がSNSで猛反論 吉本社長“5時間半会見”に大ブーイング

公開日: 更新日:

「トップが責任取れない会社って機能してると言えるのか」――。

 吉本興業所属のタレントで司会者の加藤浩次(50)は覚悟をもってそう言い切った。お笑い芸人らの闇営業問題で、吉本興業のトップである岡本昭彦社長(52)が22日、ようやく記者会見を開いた。しかし、5時間半に及んだその内容はグダグダもいいところ。宮迫博之(49)と田村亮(47)が反社からのギャラ受け取りを認め、謝罪会見を開きたいと求めても認めず。「やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな」と恫喝したことについては大筋でその事実を認め不徳の致すところと頭を下げ、ハンカチで涙を拭う場面もあった。そして、その後はカンペを見ながら要領を得ない回答ばかり。パワハラの認識について問われても「僕のいけないところ」「本当に情けない」とのらりくらりで、集まった300人以上の報道陣からは失笑が漏れた。

■「減俸50%」で幕引き

 吉本を事実上の解雇とした宮迫と謹慎を言い渡した田村について処分を撤回し、和解に向けた再交渉に乗り出すと発表したが、同じ闇営業騒動で処分を下したのは宮迫と田村だけじゃない。「撤回理由は何なのか」「処分を受けた他の者たちはどうなるのか」などと、矢継ぎ早に質問が飛んだが持論を展開するばかりで要領を得ず。今回の騒動を受け、コンプライアンスの徹底とタレントファーストを打ち出すとともに、自らは今後1年減俸50%とし、代表権を持つ大崎洋会長からも「同様の申し出があった」と報告、それで騒動の幕引きを図ったのである。

「反社会的勢力とは関わらないことなどを定めた共同確認書をタレントと交わし、何か困ったことがあったときのため、0120からはじまる電話を設置する、との発表には耳を疑いました。そもそも、吉本の場合、闇営業問題の大きな背景として、取り分が『9:1』とされるアコギ過ぎるギャラ問題があり、それでタレントが食うや食わずになっている現状がある。それは多くの芸人が証言していることです」(マスコミ関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  5. 5

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  1. 6

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  2. 7

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    Perfumeのっち、大学中退話が地上波TV解禁でファン安堵…「ネタに昇華できてうれしかった」の反応も

  5. 10

    福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘