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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

各誌共通の人気企画「あの人は今」取材は簡単そうで難しい

公開日: 更新日:

 週刊誌の企画や連載は各誌、特色が出ていた。「女性自身」の“シリーズ人間”、「週刊文春」の“おじさん改造講座”など長く続く人気企画もあれば、瞬間的に爆発する面白企画もあった。

「週刊宝石」(廃刊)の“処女当てクイズ”は秀逸だった。モノクロの見開きグラビアページで毎週、6人ぐらいの女性が登場。“この中で処女は誰”というクイズ形式。答えは別ページにあったが、学校や職場で男性は「この子だろう」「派手に見えるけど、意外とこっちの子」と喧々囂々、みんなで盛り上がった。

 興味ないフリをしてオジさんたちも、こっそり隠れて見ていた。答えが違えば「嘘!」「ヤラセだ」という声も出る始末。そんな疑問を担当者に聞いたことがある。「正確に言えば“処女です”と答えた人。本当に処女かどうかは知りません」というオチだった。

 各誌共通、今も変わらない企画が「あの人は今」。お盆や正月の合併号の恒例の企画として人気がある。かつてテレビや映画の一線で活躍していた歌手や俳優で「そういえば最近、見なくなった。どうしているのだろう」と気になる人をピックアップ。数人の記者で手分けして近況を含め取材する。簡単そうで難しい。

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