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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

口裂け女、心霊写真…「オカルトネタ」は女性誌でも鉄板

公開日: 更新日:

 地方紙ネタから大きなニュースになることもよくあった。1979年、日本全国を震撼させた「口裂け女」。きっかけは岐阜日日新聞の地元ネタの話だった。

〈大きなマスクで口元を隠した女が学校帰りの小中生に「私、きれい?」と声をかけてくる。「うん、きれい」と答えると、マスクを外す。その口は耳元まで大きく裂けている。恐怖で逃げ出す子どもたちを追いかける女〉

 幸い被害者はいなかったが、奇怪な話に週刊誌が飛びつき、瞬く間に全国に話題は広がった。

 女性誌も続々、取材に参戦。口裂け女の話が独り歩きしていき、「私も見た」という人が各地に現れる。取材合戦は活発化したが、「見た人から聞いた」という間接的な話が大半。話は次第に尾ひれがつき、実態が見えてこない不思議な現象。

 女の人物像も「真っ白なワンピースを着ていて、若くてきれいな人だった」から「年配の女性」という話までさまざま。それでも話をもとにイラストで記事にする。口裂け女のイラストがあふれ、なんとなくイメージだけが読者の頭にインプットされていった。

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