著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

殴られ踏みつけられ…ビートたけしを激撮したカメラマン魂

公開日: 更新日:

「相手が怒鳴ってきたらその瞬間の顔。殴ってきたら拳が向かってきた瞬間。その一瞬を撮れば決定的な写真になる」

 写真誌時代に教えられた言葉だが、多少オーバーにしても、瞬間を経験する機会の多いカメラマンは自然に体が反応し、シャッターを押していた。

「目の前で車にひかれた人を見たらどうする」と質問をすれば、カメラマンは「シャッターを押してから助ける」という。

 森進一が「おふくろさん」の歌詞の一部を勝手に変えて歌唱したことで、作詞家の川内康範氏とトラブルになった。青森から上京した川内氏をメディアは直撃。執拗な取材に激怒した川内氏。持っていた杖を振り回し大立ち回り。身をかわしながら杖を振り下ろした瞬間を撮ったカメラマンがいた。

 また歌手の千昌夫が借金問題などで追い回されていた頃、「俺はマスコミのおもちゃじゃない!」とカメラに向かってくる激怒した千の顔をアップで撮った。そんな直撃写真は枚挙にいとまがないが、身をもって体験した直撃がある。

 ビートたけしが「フライデー殴り込み事件」を起こし謹慎生活を送っていた頃だった。ある夜、六本木の高級クラブで飲んでいる情報が入ってきた。現場に直行。店内は難しく、出てくるところを直撃することにした。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々