在宅勤務で頭がボーッと…それは「二度寝」のせいかも?
「たぶん“二度寝”のせいじゃないか、と。これまで朝7時に起きて30分ぐらいで準備し、1時間近くかけて通勤していたんですが、在宅で早起きする必要がなくなったでしょ。最初はいつも通り朝7時に目が覚めましたが、もうひと眠りする癖がついてしまって」
通勤がなくなった解放感は素晴らしかった。それで浮いた時間を「勉強に充てようか」と思ったが、体がダルくてやる気が出ない。かといって、体を動かすでもない。自宅に引きこもってスマホをいじって……裕太さんはだんだん夜も眠れなくなってきたそうだ。
「いつも朝7時に起きていた人が二度寝で8時半くらいまで寝るようになると、これまでの生活リズムと違ってくるため、ホルモン分泌や体内時計のリズムが崩れます」と医学博士の米山公啓氏はこう続ける。
「すると睡眠の質が悪くなり、寝ても疲労が回復せず、日中もボーッとしがちになってしまう。そもそも在宅になると、数少ない体を動かす時間となっていた通勤時間や、会社での移動時間などがなくなるため、睡眠の質が悪くなりがち。そこに二度寝が加わると、体により悪影響を与える可能性があります」
在宅勤務で感染リスクが減っても、二度寝のせいで体調を崩したら、元も子もない。ステイホームでも、通勤していた時と同じリズムで生活することが何より大切だ。