菅政権は警官の人権も無視 入院拒否「刑事罰」でリスク増
やはり感染者を犯罪者にするのか。新型コロナウイルス感染者への刑事罰の新設を盛り込んだ感染症法改正案。与野党協議で、入院に応じない場合の「罰則」から「懲役刑」を外す方向で調整に入ったが、まだ「罰金刑」は残りそうだ。
26日の衆院予算委員会で、立憲民主党の辻元清美議員は入院先から逃げるケースを挙げ、「身柄をとらえたら、病院に戻すのか。また逃げるかもしれないが、カギをかけるのか。このために特別の施設を全国の警察に用意させるのか。物理的にも無理だ」と追及した。
辻元は菅首相に答弁を求めたが、それを遮る形で小此木八郎・国家公安委員長が挙手。「拘束して、体調を見ながら病院に引き戻すとか、そういうことが考えられる」と答えた。矢面に立つのは全国の警官だ。捜索は防護服を着ての“大捕り物”が予想されるが、感染リスクは確実に増す。