北海道でサンマ豊漁「初水揚げ量が昨年の140倍」にはトリック…庶民の魚は食卓に戻ってくる?

公開日: 更新日:

 つまり、サンマの数が戻っているわけではなさそうなのだ。昨年のセリでの高騰も、そもそも初水揚げ量が少なかったためだ。

 水産庁によると、日本近海の今年のサンマの来遊量は、昨年と同様の低水準となる見通しだ。国際機関が漁獲量の上限を定めるなど、資源回復に向けた取り組みがされているが、いつ実を結ぶかは不透明。効果が出るまで待つしかない状況だ。

 しかも、消費者はただ待っているだけではいけない。

「サンマ漁業者は苦しい経営が続き、高齢化も進んでいることなどから、担い手が減っています。近い将来、サンマが戻って来たのに取る人がいないなんて事態もあり得る。操業を続けられるよう、みなさんにはぜひ高くても買っていただきたいです」(全さんま担当者)

 いつか来るその日のために、食べて応援だ。

 なお■関連記事では、日本を取り巻く食事情の異変についてさまざまな切り口で報じている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢