北海道でサンマ豊漁「初水揚げ量が昨年の140倍」にはトリック…庶民の魚は食卓に戻ってくる?
つまり、サンマの数が戻っているわけではなさそうなのだ。昨年のセリでの高騰も、そもそも初水揚げ量が少なかったためだ。
水産庁によると、日本近海の今年のサンマの来遊量は、昨年と同様の低水準となる見通しだ。国際機関が漁獲量の上限を定めるなど、資源回復に向けた取り組みがされているが、いつ実を結ぶかは不透明。効果が出るまで待つしかない状況だ。
しかも、消費者はただ待っているだけではいけない。
「サンマ漁業者は苦しい経営が続き、高齢化も進んでいることなどから、担い手が減っています。近い将来、サンマが戻って来たのに取る人がいないなんて事態もあり得る。操業を続けられるよう、みなさんにはぜひ高くても買っていただきたいです」(全さんま担当者)
いつか来るその日のために、食べて応援だ。
なお■関連記事では、日本を取り巻く食事情の異変についてさまざまな切り口で報じている。


















