やっぱり男性と一緒のベッドで眠りたい…そんなアラフォー・アラフィフ女性が増えた切実な理由

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コクハク

若い頃のダブルベッド

 アラフィフやアラフォーになってから、「ひとりで眠りたくない」と言う女性が増えています。今まで別々だったベッドルームをひとつにする妻もいるほど。それはどうしてなのでしょうか?

【内藤みかのあたらしいのがお好き】

 若い頃は、ダブルベッドで抱き合って眠るというカップルや夫婦も多かったはずです。

 けれど、いつしか「イビキがうるさい」とか「夜中に蹴られた」などと言って、別々のベッドで寝るようになり、やがて生活時間が違うなどという理由で寝室も別になってしまったり……。

 一人で眠るのに慣れてしまったはずなのに、なぜ40代を過ぎて、誰かと一緒に眠りたいという考えが浮かぶのでしょうか。

 それには年齢なりの理由があるのです。

40代以上からの婚活の理由
 しかし実は、アラフィフ以上で婚活をする女性の中には、結婚経験がない人であっても「夫とは同じベッドで眠りたい」と話す人が少なくありません。それは性欲が旺盛というわけではないのです。

 彼女たちが気にしているのは「孤独死」なのです。

「一人暮らしのままで、死んでから何日も発見されないのはイヤ」という気持ちから、婚活を始めるアラフィフもいるほどです。結婚すれば、夫が異変に気づいてくれるという安心感も生まれます。

“救世主”を求めて

 実際に年齢を重ねると、脳梗塞や心疾患など、体調が急変する事態も、若い頃に比べて起きやすくなります。

 部屋で倒れた場合、発見が早ければ、それだけ軽く済むかもしれません。逆に発見が遅れれば命に関わる場合だってあるのです。

 30代の頃は、お一人さまの女性同士でクリスマスに集まり、「老後はお互い支え合おうね」などと誓い合ったりするものですが、40代50代になり、心身に不調が出てくるようになると、途端に不安になり、毎日一緒にいられる異性を求めるようになってしまう人がいます。

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誰かに見つけてもらいたい
 実際、体調を崩した時に、夫が救急車を呼んでくれて助かったという女性の話がアラフォーあたりから出てきます。具合が悪くて救急車も自力では呼べなかったので、夫がいて本当に良かった、というノロケもついてきます。

 そういう話を聞くと、独り身のまま40~50代を迎えた女性たちは焦ります。

 自分たちは倒れても誰もそばにいない、救急車を呼んでくれる人もいない……と、一気に不安に陥ります。その結果、「誰かと一緒に眠りたい」と婚活を考えるようになるのです。

なぜ女性だけが同じベッドを望むのか

 このように、今後の体調最優先で婚活を始めた女性たちにとって、夫と寝室を別にするなんてあり得ません。体調が悪い時に気づいてもらうという大切な役目を夫に背負ってほしいのです。

 もちろん、老後の心身に不安を覚え、女性と暮らすことを望む男性もいます。しかしそれでも男性の方は、女性と一緒に眠りたいとまでは考えていないのです。

 なぜ女性だけが同じベッドを望むのかというと、そうでもしないと男性が気づいてくれないと感じているからかもしれません。

自分が生き延びることに真剣
 確かに男性は、女性より眠りが深いのか、赤ん坊が泣いていても目を覚さないほど熟睡する人もいます。別々の寝室で寝ていたら、緊急事態に気づいてもらえないかもしれないので、女性たちは同じベッドで眠ることを希望するのかもしれません。

 しかし、これを女性からの誘いだと勘違いする男性もいます。お見合いの場で「同じベッドとは積極的ですね」とニヤニヤされることもあるそうです。しかし女性たちは、セックスよりも自分が生き延びることに真剣に考えているのです。

 とはいえ、同じベッドで眠ったら、相手の温もりも伝わってくるもの。年齢的にハードなことはできないかもしれませんが、自然とそうした流れに発展することもあるでしょう。

 老後を支え合うパートナーを求める動きは、今後も続きそうです。

(内藤みか/作家)

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