ドジャース大谷に危惧される左肩手術の後遺症…「違和感ある」と断言したキャンプ時から明らかな変化も

公開日: 更新日:

 日本時間7日のマーリンズ戦で2日連続となる10号本塁打を放ったドジャース大谷翔平(30)。

 ここ4試合で3発と量産モードだが、気になることがある。今季は左方向への打球が、極端に少ないのだ。

 ここまで34試合に出場して左方向への打球はわずかに8。右方向39、中方向46だから、その差は歴然としている。

 ちなみに昨年は左方向82。右方向178の半分近くが左方向。一昨年は左方向63。右方向114の半数以上が左翼方向への当たりだった。

 大谷は本来、広角に打つタイプだ。少年時代に社会人野球でプレーした父親から「外角球は左方向へ、内角球は右方向へ打て」とアドバイスされて以降、プロに入ってからもそのスタイルを貫いてきた。それが今季は多少、外角寄りの球でも中堅から右方向に引っ張った打球が目立つのはなぜか。

「オフにやった左肩手術の影響でしょう」とは特派員のひとり。

 大谷は昨季、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で盗塁した際に左肩を脱臼。オフに左肩関節唇損傷の修復手術を受けた。特派員がこう続ける。

「左方向へ強い打球を打つには、インパクトの瞬間、左手で強く押し込まなければならない。これが負担になるのではないか。左手を強く使うのが苦痛なので、あえてポイントを前においている。その結果、中堅から右翼方向への打球が多いのでしょう」

 大谷は2月のキャンプで、手術した左肩について「違和感はある」とハッキリと言っていた。だからこそ盗塁練習では左手を後ろに回して背中にくっつけたままスライディングしていたのだろうが、いざ、公式戦が始まると左手は地面につくようになった。

 前日の6日、同じくマーリンズ戦の三回に今季10個目の盗塁を決めた時は左手をかなり強く地面についていたし、スライディング直後は左手を気にして握ったり開いたりするしぐさもみられた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?