絶好調「串カツ田中」にも死角あり…初の売上高200億円も“一本足打法”に限界か
串カツ田中ホールディングス(HD)の業績が伸びている。2025年11月期第1四半期の売上高は46億円と前年比で20%増加。今期売上高は初の200億円を見込む。
レストランや和食屋を営んでいた同社は08年に「串カツ田中」をオープン。これがヒットし、店舗数を拡大した。FC店も増やしながら19年11月期に売上高100億円を突破、同期末時点の店舗数は273となった。
「串カツ田中の客単価は2000円台前半で、通常の居酒屋より1000円程度安い。コスト削減のための簡素な店舗づくりが、むしろ消費者に入りやすさを印象付けた。賃料の低い住宅街に出店しているので、客単価が低くても運営できる」(外食業関係者)
店内にあるのは丸椅子とテーブルだけ。仕切りなどはない。大阪の串カツ文化を関東に移転したことも成功の一因だという。都内で100店舗以上を展開し、関東の店舗が6割を占める一方、大阪には16店舗しかない。非チェーンの串カツ屋が多い関西では出店の余地がなかったとみられる。
■他社が苦戦する中で…
■関連記事
-
クルマは乗らなきゃ語れない ポルシェ911初のハイブリッド 新型GTSは電動エコ化にあらず、規格外のドリフトマシン化だった!
-
経済ニュースの核心 アパレル世界2位のH&Mを猛追! 絶好調ファーストリテイリング・柳井正会長の“後継者選び”で注目の動きが
-
語り部の経営者たち クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(3)“天才”ジェームス三木の企画を前に悟った、努力だけでは埋めがたい領域
-
語り部の経営者たち クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(2)次に通らなかったやめる…すべてつめ込んで書き上げた“勝負企画”
-
語り部の経営者たち クリーク・アンド・リバー社 井川幸広会長(1)プロフェッショナル人材の生涯価値の向上を掲げて全面サポート