著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ピータン】食事中に摂取すると血糖値の急上昇を抑え、満腹感を高める

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 ピータンは、アヒルの卵を石灰や木炭灰、泥などのアルカリ性の物質で包み熟成させて作る発酵食品です。この製法により、卵白は褐色のゼリー状に、卵黄は暗緑色に変化した独特の風味と食感が生まれるのです。中国台湾では広く親しまれ、保存性が高いため、昔から貴重な食品として扱われています。

 そんなピータンには視力維持や免疫力向上に役立つビタミンA、強い抗酸化力をもつビタミンE、貧血や疲労回復に役立つ鉄分などのミネラルが豊富に含まれていることが分かっています。また、発酵の過程でタンパク質が分解され、消化しやすいタンパク質を持っていたり、成人の1日の摂取目安量(男性750ミリグラム未満、女性600ミリグラム未満)の約半分から3分の2に相当する脂質(コレステロール374ミリグラム)を含むのも特徴です。

 一方で、ピータンの鉛含有量を気にする声もよく聞きますが、加工技術の改良により1キロあたり0.1~2ミリグラム程度に抑えられていると国立研究開発法人科学技術振興機構から報告されています。

 ピータン1個(約60グラム)に含まれる鉛は0.0075ミリグラムであり、成人の耐容1日摂取量0.025ミリグラムを超えるには、1日それなりの量を継続的に食べ続ける必要があります。たまに中華料理店で食べる程度であれば、適量を守っていれば問題ないといえるでしょう。さらに近年、「無鉛ピータン」も普及しており、気になる場合は選択肢のひとつですね。

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