「砂に埋もれる犬」桐野夏生著

公開日: 更新日:

「砂に埋もれる犬」桐野夏生著

 優真は、小学校に通っていれば6年になるはずだが、毎日、父親の違う4歳の弟・篤人と部屋で過ごしている。母親の亜紀と交際相手の北斗は出かけるといつも2、3日は家に戻ってこない。

 空腹に耐えかねた優真は、コンビニで店長の目加田に廃棄処分の弁当を譲ってほしいと頼む。規則で禁じられてはいるが、ネグレクトを疑った目加田は、廃棄予定の弁当を持たせる。

 ある夜、ゲームセンターに入り込んだ優真は、仕事に行っているはずの亜紀と北斗を見つける。自分たちを放置して遊び回っていることを知った優真は、許せない。亜紀に食ってかかるが、北斗に殴られ昏倒してしまう。優真の青あざに気づいた目加田の通報で優真は保護されるが、亜紀は篤人を連れて姿を消す。

 毒親に育てられた少年の葛藤を描く社会派小説。 (朝日新聞出版 1210円)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上