金貨598枚をアルミ缶に隠したのは誰だ? 3400万円相当の財宝をチェコの山中で発見に深まる謎
チェコのポドクルコノシ山脈をハイキングしていた2人組(氏名非公開)が偶然、日本円で3400万円相当の金貨と宝飾品(写真)を発見し、東ボヘミア博物館に届け出た。同博物館が先日SNSで発表し、話題になっている。
発表によると、2人は野原を歩いているときに石壁から突き出た小さなアルミ缶に気づいた。缶を開けると、黒い布に包まれた合計598枚の金貨が! さらに、1メートルほど離れた場所で純金の嗅ぎタバコ入れ、ブレスレット、ワイヤーバッグ、櫛、鍵付きのチェーンなどの装飾品が納められた鉄製の箱を発見した。
同博物館によると、財宝は第2次世界大戦中の混乱期に隠された可能性が高く、専門家がその起源や所有者の謎を解くための調査を進めている。
財宝が隠された時期は、最新の金貨の鋳造年から1921年以降だと判明。同博物館のペトル・グルリッチ館長は、「1938年のナチスによる占領後に国外に逃れたチェコ人やユダヤ人のもの」、もしくは「1945年以降にドイツ人が強制移住を恐れて隠したもの」という2つの可能性に言及した。