著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

「まつ毛ダニ」は顔に生息する小さなダニ…日本人の5割に

公開日: 更新日:

 今回は「まつ毛ダニ」についてお話ししたいと思います。

 まつ毛ダニは、まつ毛の毛根や皮脂腺に寄生するごく小さなダニのことで、正式名称は「デモデックス」といいます。その大きさはわずか0.1~0.4ミリほどですから、肉眼ではとても見えません。

 まつ毛だけではなく、まぶたや顔の皮脂腺にも生息することがあり、顔の場合は「顔ダニ」と呼ばれることも。生息した場所の皮脂や角質をエサにして生きています。日本人では約5割の人のまつ毛や顔に一定数生息しており、通常範囲の量なら生息していても問題はありません。

 ただし、大量に繁殖してしまうとさまざまな症状を引き起こします。代表的な症状が「目のかゆみや違和感」「まぶたが炎症を起こし、赤くなる」「まつ毛が抜けやすくなる」「まつ毛にフケが出る」。ときにはドライアイや目のアレルギー反応で充血が起きることもあります。

 では、増える原因にはなにがあるのか。それは、目周りを清潔に保てていないということに尽きます。

 たとえば、施したアイメークをしっかりと落とせていないと皮脂や汚れがたまり、それをエサにしてダニは繁殖していきます。とくにマスカラやアイライナー、アイシャドーは「完全に落とす」ということを毎日意識していただきたいです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”