大阪万博でお披露目! サイエンス社の“ミライ人間洗濯機”は介護分野の即戦力になるか
人間洗濯機は新旧の大阪(関西)万博を代表する展示といってもいいだろう。
旧モデルは、洗濯機で有名な三洋電機が作製展示した。ハシゴを使って上部から入るショーのためのモデル。せっけん水と洗浄ボールに加え、超音波で汚れを落とす方式。当時は月の石に匹敵するほどの話題になった。
その後、三洋電機は日本屈指の総合家電メーカーに成長するが、2009年にパナソニック傘下に。11年には洗濯機と冷蔵庫の事業部はハイアール傘下に入りアクア社となる。そのアクアは今やコインランドリーなど業務用洗濯機で日本市場で60%のシェア。特殊洗浄技術も健在で、同社のプレッテプラスシリーズは超音波部分汚れ洗浄機を搭載している。
洗濯は汚れ、布種、水温、水質、洗剤、洗濯法(洗濯機)などの要素により成り立つが、布地から汚れを水に移すという行為は変わっていない。
令和の大阪万博でミライの人間洗濯機を造ったのは、大阪のサイエンス社。ファインバブル専業メーカーを標榜する。
ファインバブルは学術用語で、国際標準化機構ISOと日本産業規格JISで定義されている。泡の直径が100マイクロミリ未満がファインバブル。そのうち、1マイクロミリ以上100マイクロミリ未満のものがマイクロバブル、1マイクロミリ未満のものがウルトラファインバブル(以下、UFB)と呼ばれる。UFBはさまざまな分野に応用できる可能性を持つ。