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小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院の客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著) 5月27日新刊発売「『人権』がわからない政治家たち」(日刊現代・講談社 1430円)

少数派「優先処遇」は逆差別ではない その正当性は歴史的に実証済みだ

公開日: 更新日:
小林節慶応大名誉教授(C)日刊ゲンダイ

 合衆国が英国から独立した際の大義名分は独立宣言(1776)に明記されている。それは、「『全て』の人間の自由と平等と尊厳」である。

 ところが、その直後に制定された合衆国憲法(1787、1791)には、「1808年まで、『人間(黒人奴隷)の輸入』を禁止してはならない」と明記… 

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