「胃が合うふたり」新井見枝香、千早茜著

公開日: 更新日:

「胃が合うふたり」新井見枝香、千早茜著

 食べ物に集中したいがために、誰かと食事をするのが苦手なストリッパーで元書店員の新井氏が、唯一、共に食事しても気にならないのが作家の千早氏だった。食べたいものや食への姿勢が似ていて、気がついたら同じ食卓を囲み延々と食べ続けるという2人。そんな舌と胃が合う2人が共に食べたものをそれぞれの視点で描く往復エッセー。

 初回は、伊勢丹のジェラテリアで待ち合わせ、歌舞伎町のストリップ劇場で終日ショーを観賞しながら、持ち込んだお菓子や幕あいに街へ出て牛タン定食などを食べる。

 ほかにも、パフェ評論家も交え銀座でパフェ、テーマパークに行くはずが神楽坂で甘味とラクレット専門店でランチなど。同じものを食べながら違う風景を見ている2人の大人の関係が心地よい。 (新潮社 693円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲