弁護士が語る 3等海佐が「告発」決意した自衛隊の隠蔽体質

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 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員だった1等海士の男性(当時21)の自殺をめぐる裁判で先月23日、東京高裁は国側に約7300万円の損害賠償を命じた。1審から大きく進展したウラには3等海佐の告発があった。1審では自衛隊側の「指定代理人」をしていた3佐の心を動かしたのは、自衛隊の隠蔽(いんぺい)体質だ。岡田尚弁護団長が振り返る。

「裁判の依頼を受けたときに考えたのは、最大の課題は自衛隊側からどれだけの情報を入手できるかでした。普通の民間対民間の裁判と違って、原告と被告のスタート地点が違う。自衛隊側が圧倒的に情報を独占していた。それで、2006年5月31日の第1回裁判以前に『証拠保全』の申し立てなどをしたのですが、裁判所は『自衛隊が証拠を隠したり、改ざんしたりするということは考えられません』とあっさり棄却したのです」

 1審の横浜地裁では「自殺の予見可能性」を認められず、440万円の支払い命令にとどまった。

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