「大幅改造」の期待外れ…入閣待望組50人超が“反安倍”に回る
各派閥のバランスを考慮した改造人事は、古い自民党に先祖返りした感があるが、石原伸晃前環境相(57)がはずれ、完全に干されたのが石原派だ。閣僚だけでなく党役員にも誰ひとり入らなかった。
「石原氏が来年の総裁選に出てくることはないから、気を使うこともないし、潰す必要もない。もう安倍首相の眼中にないということです。そういうところはドライですね」(政治評論家・有馬晴海氏)
石破グループからも本人以外に登用はなかった。
今回の内閣改造で党内の“不満分子”“反安倍勢力”が一気に膨れ上がったのは間違いない。衆院5期、参院3期で“大臣適齢期”とされる入閣待望組は衆参合わせて約60人いたが、待望組からの初入閣はわずか6人。結果、50人以上が不満をため込んでいる。安倍首相が当初、「大幅改造」とブチ上げて期待を高めた分、落胆も底なしだ。