墓地不足も一気に解消 豊洲「大規模霊園」計画が急浮上
相変わらず「盛り土」問題でスッタモンダが続いている豊洲市場。基準値を超える有害物質が検出され、もはや食品市場にするのは困難との見方が強い。市場開場を断念した場合、あの巨大な用地をどうするのか。用途について「カジノ」や「物流倉庫」といった話が流れているが、ここへきて「霊園」も候補のひとつとして急浮上している。
生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏が言う。
「もし、豊洲が墓地として使われることになったら、それなりに人気が出ると思います。お墓が故郷にあり、遠くてお墓参りに行けない人も多いはず。都内に大規模霊園ができれば、需要はきっとあるでしょう」
実際、東京都は慢性的な墓地不足だ。年間約2万基前後の墓地需要があるのに、新たな墓地はほとんど開設されない。公営墓地が募集を行うと、定員を大きく上回る応募が殺到する状況が続いている。
問題は法規制の課題だが、東京23区には墓地設置にあたり、〈河川や海等からおおむね20メートル以上であること〉〈住宅や学校、病院、店舗等からはおおむね100メートル以上であること〉といった制約がある。だが、豊洲市場跡地の広さは東京ドーム8.5個分。余裕でクリアできそうだ。