高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

トランプ相場が証明した“黒田バズーカ”の役立たず

公開日: 更新日:

 ここにきて急激に円安が進んでいる。10月初旬には1ドル=100円前後でウロチョロしていたが、ここ数日は110円台に突入。アッという間に1割ほど安くなった。

 一方、株価は急上昇し、終値で10カ月半ぶりに1万8000円台を回復。これまで伸び悩んでいた輸出関連など幅広い銘柄に、円安期待効果で買いが集まっている。つい最近まで年間ベースで5年ぶりに下落するとみられた弱気相場がまるでウソのように、市場から「年内2万円台もあるぞ」と威勢のいい声が聞こえてくる。

 一気に円安・株高へと大きくふれた相場を見るにつけ、“黒田バズーカ”なんて何の成果も挙げていないのだなと、改めてつくづく思い知らされる。

 言うまでもなく、マーケットのこうした激変は、良かれ悪しかれトランプ・ショックがもたらしたものだ。超大国のリーダーが、とんでもない「怪物」に代わると分かった途端、世界のあらゆる市場に激震が走った。

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