森友ソックリになってきた 加計学園獣医学部は白紙になる
どうやらコトの顛末も「森友疑獄」と同じになりそうだ。安倍首相の知人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市に校舎を新設中の獣医学部をめぐり、文科省担当者が内閣府側とのやりとりを記した際にメモしたとみられる文書に「総理の意向」と記されていた問題。菅官房長官は「出元も分からず、信憑性も定かでない」とトボケているが、文書の“狙い”はハッキリしている。省庁人事を握って、やりたい放題の安倍官邸に対する義憤と、このまま獣医学部開設を認めてはダメだ、という強い危機感だ。
「どういう文書なのかも含めて確認中です」
民進党の「加計学園疑惑調査チーム」が18日、衆議院議員会館で開いた会合。文書の存否や真偽を問われた文科省の松尾泰樹官房審議官は歯切れの悪い答弁を繰り返すばかりだった。そりゃあそうだ。事実と認めれば、安倍のお友達という理由で政策がネジ曲げられた――と認めたのも同然。「第2の森友疑獄」どころか、内閣総辞職まっしぐらだ。だから、安倍官邸は怪文書扱いにしてウヤムヤにするつもりだが、文書に名前が載っていた義家弘介文科副大臣はきのうの参院農水委で、民進党の桜井充議員の質問に対し「しっかりと(議論を)まとめていただきたいとお願いした」などと答え、文書の存否については否定しなかった。