5四半期連続GDPプラス成長の裏に透ける「3つの不安」

公開日:

 先週発表された今年1~3月期のGDP(国内総生産)。物価変動を除いた実質で前期比0.5%増となり、11年ぶりの5四半期連続のプラス成長になったと、明るいニュースとして伝えられた。石原伸晃経済財政担当相も「(景気の)緩やかな回復基調は続いている」と胸を張っていたが、実感のない消費者がほとんどじゃないか。

「内容をじっくり分析すると、寂しい限りです」と話すのは、経済評論家の斎藤満氏だ。見かけの強い数字のウラに、不安材料がいくつも透けて見えると言うのである。

①個人消費0.4%増

 成長を牽引したのは個人消費の伸びとされる。しかし、現実は前期に比べて物価が下落したことに救われただけで、物価が上がれば元通りだ。

「4月から電気やガスは料金が上がった。今後、ヤマト運輸が値上げを予定するなど、値上げ企業が増える傾向です。こうしたムードに対抗して、値下げする企業も出ていますが、今のところ値上げが優勢です。しかも、個人消費の裏付けとなる所得は増えていない。1人当たりの賃金が増えなくても、雇用環境の改善で増えているとされてきた『雇用者報酬』ですら、昨年秋までは前年比2%台後半の伸びを見せていたのに、昨年10~12月期以降、急速に伸びが止まり、1~3月期は前年比0.5%減にまで落ちています」(斎藤満氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    原監督は喜色満面だったが…FA丸獲得で巨人が買った“火種”

  2. 2

    ゴーン起訴・再逮捕がトドメ…拍車がかかる特捜部解体論

  3. 3

    二階幹事長“重病説”で急浮上「後任本命に竹下亘氏」の狙い

  4. 4

    安倍首相の“言葉遊び”を超えた詐欺師の手法はいずれバレる

  5. 5

    好きな女子アナに異変…弘中綾香&宇垣美里が好かれるワケ

  6. 6

    まさか飲酒? 深夜の議員宿舎で維新の議員がド派手な事故

  7. 7

    広島はマネーゲームせず…丸にも最後は“渋チン”貫いた理由

  8. 8

    SNS全盛時代に学ぶ 明石家さんまの金言「丸裸にならない」

  9. 9

    丸の“広島エキス”が原監督の狙い G若手を待つ地獄の練習量

  10. 10

    米中“諜報戦争”激化で…安倍首相は日中関係のちゃぶ台返し

もっと見る