都議会自民 高木幹事長が進める「古き良き町」破壊計画
都議会自民党の“重鎮”が、「人情味あふれる商店街」をブッ壊そうとしている。
危機に直面するのは、昭和の雰囲気漂う町並みが度々メディアで紹介される東京・北区の十条駅近くの商店街。当地では、図のように幅20~30メートルで、片側1車線の「補助73号」が整備され、「補助85号」が現状の幅12メートルから20メートルに拡幅される事業が進んでいる。木造住宅密集(木密)地域に道路を通すことで、火災の延焼を防ぎ、緊急車両の動線を確保する目的だ。
町の代表的な商店街「十条銀座」は73号に一部分断され、85号拡幅で「いちょう通り商店街」の店は立ち退きを迫られる。地元住民からは「町壊しはやめろ」との声が上がっているのだ。
ある店主は、「73号が通れば、住民約2100人が立ち退かなければいけません。それに、73号の西側(図の上側)に住む人は、遠すぎて商店街に買い物に来なくなってしまう。これでは商店街は衰退してしまいますよ」と肩を落とす。
実は、この“町壊し”をシャカリキになって進めているのが、都議会自民党の高木啓幹事長(52)なのである。73、85号事業と同時に進められている補助86号拡幅計画(北区・志茂地域)に反対する「志茂一保存会」の豊崎満氏はこう言う。