水谷和子
著者のコラム一覧
水谷和子

2009年から豊洲市場汚染地購入賠償請求裁判に原告参加。最新著は「築地移転の謎 なぜ汚染地なのか」(花伝社)。

「バブルの宴」の尻拭いに流用された2400億円もの積立金

公開日:  更新日:

 88年に当時の鈴木俊一都知事が鳴り物入りで立ち上げた「東京臨海副都心開発基本計画」――。土地の投機熱が頂点に達していた頃の壮大なプロジェクトは、バブル崩壊によって進出企業が次々と撤退。臨海部の開発資金は主に進出企業に出資を募る独立採算の特別会計(臨海会計)で賄っていましたが、撤退企業への権利金の返済ラッシュで行き詰まったのです。

 そして臨海会計はいよいよ底を尽き、現預金の残高は2000万円弱という悲惨な状況となりました。臨海会計の破綻危機を救ったのが、築地再整備の積立金でした。一般会計に貸し付けた計2400億円は巡り巡って、バブル政策の尻拭いに流用されたのです。

 破綻危機を脱して貸付金が無事完済されたのは2006年。結局、7年間も待たされましたが、99年当時の危機的状況下では本当に返済されるのか、市場当局も気を揉んでいたはず。目減りした市場会計の穴埋め策として浮上したのが、築地市場の跡地売却と豊洲移転のワンセットでした。

 99年5月の石原知事らへの事業説明は「豊洲ありき」の議論が繰り広げられていました。(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    豊洲市場の事故現場は“血の海”だった…目撃者は顔面蒼白

  2. 2

    宮沢りえホクロ取って正解? 鑑定歴25年の占い師に聞いた

  3. 3

    森友問題のキーマン 体調不良を理由に「出廷拒否」の仰天

  4. 4

    鼻を突く生臭さ…豊洲市場の内外で漂い始めた「腐敗臭」

  5. 5

    ホクロ除去した宮沢りえ 本当の目的は森田剛との“妊活”か

  6. 6

    豊洲市場開場から1カ月…腐敗臭に続きの床が「穴」だらけ

  7. 7

    カラオケ番組で「素人」得点…武田鉄矢が画面から消えた?

  8. 8

    村上春樹は75年卒…人気作家はなぜ「早大」出身が多いのか

  9. 9

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  10. 10

    音痴で恥ずかしい…カラオケ下手が目立たない曲の選び方

もっと見る