けなげな女アピールも “ゲス夫”のせいで金子恵美氏は完敗
夫の醜聞も響き、新潟4区の金子恵美氏(39=自民)は宿敵の菊田真紀子氏(47=無所属)に2万5000票差で完敗した。
昨年の“ゲス不倫”報道で議員辞職した夫の宮崎謙介氏(36)は「運転手をしたり、移動中の食べ物を用意するなど、事務所スタッフとして裏方に徹していた」(関係者)という。
もちろん、票に影響する恐れがあるからで、それほど金子陣営は神経質になっていた。
「金子氏は菊田氏に2連勝していたとはいえ、前回は3000票差。比例復活に甘んじてきた菊田氏は今回、民進の分裂で無所属を選び、野党の統一候補に。独自候補を取り下げた共産票の上積みで、菊田氏の逆転が濃厚とみられていました」(県議)
首相の安倍晋三氏をはじめ、幹事長の二階俊博氏、元衆院議長の伊吹文明氏、参院議員の中曽根弘文氏、総務相の野田聖子氏と“大物”が続々と金子氏の応援に駆けつけたのも、そのせいだ。
野田氏は宮崎氏のスキャンダルを逆手に取り、「金子さんほど苦労した女はいない」と訴え、当の金子氏も「1歳8カ月の子どもを育てている」と、けなげな女をアピールしたが、「負けたら死んでも死にきれない」と背水の陣を敷いた菊田氏に苦杯をなめさせられた。