トランプがブチ切れ 安倍&オバマ“仲良し寿司会談”の軽率
「安倍晋三首相と話をすると、ほほ笑んでいる。『こんなに長い間、米国を出し抜くことができたとは信じられない』という笑みだ。こういった時代はもう終わる」――。鉄鋼、アルミ製品に最大25%の輸入関税を設ける大統領令署名式で飛び出したトランプ米大統領のトンデモ発言は衝撃だ。
昨秋のトランプ来日時、安倍首相は「首脳同士がここまで濃密に、深い絆で結ばれた1年はなかった」と言っていたが、完全に“勘違い”だったのか。それとも、トランプの逆鱗に触れるようなことがあったのか。
一因とみられているのが、25日のオバマ前大統領との“寿司会談”だ。4年前の来日時同様、銀座の高級寿司店で昼食を取りながら会談。「昔話で盛り上がった」などと喜んでみせたが、これが失敗だった。
元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。
「トランプ大統領は、オバマ前大統領の施策を全否定することで大統領選を勝ち抜いてきたわけです。もちろん、オバマ氏も選挙中から鋭くトランプ氏を批判してきました。トランプ氏が、仇敵のオバマ氏と安倍首相の会談日程を知り、『これまでの親密姿勢は一体なんだったんだ』と考えてもおかしくありません。安倍首相の行動は明らかに軽率でした」