著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

兵士になるのを拒否 死を選んだことにして徴兵を逃れた男

公開日: 更新日:
徴兵検査(1931=昭和6=年4月16日、東京・牛込区役所=日本電報通信社撮影)

 私の取材メモから抜き出した戦時下のエピソードの第3話である。戦後あまり語られていない話として、兵士になるのを拒否したケースがあることを、私たちは知っておく必要がある。戦時下では戦場で死にたくない、銃を持ちたくないと決めたならば死を覚悟して軍隊を逃げ出さなければならない。あるいは… 

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