エ軍前指揮官マドン氏の著作で分かった「監督優位」の完全終焉…GMらの口出しを赤裸々告発
このほど米国でエンゼルスのジョー・マドン前監督の著作「ザ・ブック・オブ・ジョー」が刊行され、在任中にGMやGM補佐から余計な口出しをされたと告発している。
そのひとつの例として今年5月9日のレイズ戦で、ミナシアンGMがトレーナーを伝言役にしてトラウトの交代を指示してきたことを挙げている。これを越権行為と捉えた彼は翌日、監督室にミナシアンGMを呼びつけて「試合中の選手起用はすべて俺に委ねられている。聖域に土足で踏み込むようなまねはするんじゃない!」と怒鳴りつけ、鬱憤を晴らしたのだった。
5月下旬になると、エ軍は投打が噛み合わなくなり14連敗。12連敗した時点で彼はミナシアンGMから解任された。この連敗についても彼は「テイミンGM補佐が指示してくる『使ってはダメなリリーフ投手』が何人もいて、その連中を使えず、それが原因で負けたゲームがいくつかあった」と悔しさをにじませた。
多くのメディアはこのマドン監督解任劇に驚愕した。なぜならMLBが「GMの時代」に入った中でエ軍だけは30球団の中で唯一、昔ながらの「監督優位」を続けていると見なされていたからだ。