大谷が二刀流の活躍で連敗14で止めるも…マドン解任で露呈したエンゼルスの内紛とGMの保身

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 大谷翔平(27)が10日のレッドソックス戦で二刀流の活躍を見せ、チームの連敗を「14」でストップした。

 自身の4勝目(4敗)をかけ「2番・DH」で先発登板。打っては5回裏の12号逆転2ランを含む4打数2安打2打点。投げては7回4安打1失点の好投を見せ、5登板ぶりとなる4勝目を挙げた。

 ◇  ◇  ◇

 ジョー・マドン前監督からバトンを引き継いだフィル・ネビン監督代行にとっては初勝利となったが、ここにきて、球団フロントと首脳陣の内紛が明らかになっている。

 マドン前監督とペリー・ミナシアンGMがチーム運営を巡って対立を繰り返していたというのだ。すでに複数の米メディアが報じている通り、両者の関係は必ずしも良好なものではなかった。全国紙USAトゥデーによれば、ミナシアンGMは昨オフ、マドン氏に代えて最優秀監督賞3度のバック・ショーウォルター現メッツ監督の擁立に動いたという。

 マドン前監督は、そんなミナシアンGMに不信感を抱いていた。米ネットメディア「ジ・アスレチック」の取材に応じ、ミナシアンGMから解任を通告されたことについて「かなり驚いた。選手やコーチたちに意見も聞かず突然だった。実情を知っているのは(現場にいる)彼らなのに」と不満をぶちまけた。エ軍ではデータを基にした采配を求められたそうで「フロントからの指示があまりにも多すぎる」とGMの方針を批判して球団を去った。

 ミナシアンGMは8日の会見で、シーズン途中の指揮官交代について「我々には勝利が必要だ。変化が必要だと感じた」と説明したが、どこか歯切れが悪かった。

■連敗の責任をマドン監督に押し付けた?

「マドン前監督とミナシアンGMとの間に、戦術や選手起用を巡って意見の食い違いがあったのは事実ですが……」と米放送関係者がこう続ける。

「今回のマドン監督解任はミナシアンGMによる保身との見方が多い。GMは昨オフ、守護神イグレシアスと4年約64億円で再契約、トミー・ジョン手術明けの先発右腕シンダーガード(前メッツ)を1年約23億円で獲得するなど総額100億円近い資金を投じながら、現状では獲得した選手が金額に見合った働きをしているとは言いがたい。エ軍ではプホルス(10年約262億円=現カージナルス)、アップトン(5年約129億円=現マリナーズ)ら大型契約を交わした選手が失敗に終わるケースが少なくなかった。プホルスとアップトンはミナシアンGMの案件ではないものの、自身が契約に携わったイグレシアスらが期待外れに終われば、人件費削減の方針を掲げているモレノ・オーナーの逆鱗に触れるのは必至。今回の連敗を指揮官の無策が原因としてマドン監督に責任を押し付けたのです」

昨オフ、ネビン監督代行を招聘

 ミナシアンGMはマドン前監督を追放することで自分の身を守ったというのだが、前指揮官とフロントの確執が大谷に飛び火するのは必至だ。

 ミナシアンGMはマドン前監督の後任に昨オフ、自ら面談して三塁コーチに招聘したネビン氏を監督代行に据えた。最優秀監督賞3度の名将を解任してまでチーム再建を図る以上、今季は巻き返しどころか結果が求められる。

「野手ではトラウト、レンドンの強打者2人が故障がちな上、長引く不振にあえいでおり、戦列に戻っても活躍は期待しにくい。先発陣にしてもシンダーガード、ロレンゼンらの新戦力は安定感を欠き、現有戦力で投打とも計算できるのは大谷しかいません。GMが二刀流継続の方針を打ち出したのも、チーム事情から大谷に頼るしかないからです。今季の大谷は股関節痛や腰の張りを訴えるなど、フル稼働の疲労もあって、コンディションは決して万全ではない。多少は起用法を工夫することはあっても、右肘靱帯損傷が再発するなど、致命的な故障がない限り、今後も極力、大谷を目いっぱい活用し続けるでしょう」(前出の関係者)

 大谷の体がぶっ壊れないか心配な話ではある。

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