「ターゲテッド・キリング」杉本宏著

公開日: 更新日:

 法治国家(民主国家)においては殺人は、司法による死刑と戦争で敵兵を殺害することのみが合法とされてきた。ところがそこに2001年の9・11同時多発テロが起きる。この事件を契機に時に暗殺まがいとされる非公然の標的殺害が横行するようになる。ひとつは11年にアルカイダの首領ビンラディンが米海軍特殊部隊によって殺害されたように表沙汰にされた標的殺害。もうひとつは本書で取り上げる無人機によるISメンバーの殺害だ。この戦術は巡航ミサイルより安価で、かつ米側の死者はゼロ。

 オバマ政権下で飛躍的に増えたこの戦術は、現トランプ政権になると大統領による事前の承認も必要なくなり、CIAの判断に任されるようになった。

 東京オリンピックを目前にした日本の課題も浮き彫りにさせた一冊。(現代書館 2200円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    滝クリ同居拒否は宣戦布告か?進次郎が怯える“嫁姑バトル”

  2. 2

    目玉は嵐だけ…“やめ時”を逸した24時間テレビの時代錯誤

  3. 3

    三菱UFJ銀行vs三井住友銀行の給与 老後の蓄えは1億円以上

  4. 4

    史上最低大河「いだてん」に狙いを定めるN国にNHKは真っ青

  5. 5

    “報道キャスター”櫻井翔の評価急上昇 NHKと日テレで争奪戦

  6. 6

    コンクリートに7割消える「消費増税2兆円対策」のマヤカシ

  7. 7

    甲子園ドラフト候補「行きたい球団」「行きたくない球団」

  8. 8

    浜崎あゆみと交際7年 なぜ「M」にTOKIO長瀬智也は登場せず

  9. 9

    騒動から3年 いまだ地上波に復帰できない「のん」の現在地

  10. 10

    花田美恵子さん<3>フライト中に貴乃花から食事に誘われて

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る