「アメリカから<自由>が消える 増補版」堤未果著

公開日: 更新日:

 トランプ大統領誕生から半年、米国民が危惧した通りディストピア(暗黒世界)の到来が着々と近づいているかのようにも見える。しかし、米国民ははるか16年も前から「合衆国憲法」が保障するはずのプライバシーや自由、権力に異議を唱える権利などを失っていると著者は指摘する。

 その発端は、2001年の同時多発テロだった。不安と恐怖で国内が混乱する中、議会でスピード可決されたのが「愛国者法」だ。日本の「共謀罪」のモデルともいわれる法律だ。

 政府による全通信のチェックや裁判なしの拷問、反体制的人物への攻撃やメディア支配など、ブッシュ・オバマ両政権が、この法律を利用して国民の自由を奪ってきた実態をリポートする。(扶桑社 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状