理想の花嫁 イーデス・ハンソン 文楽人形遣いとの破局

公開日: 更新日:

「いくら人気が出ても増長することなく、夫に尽くしていた。文楽の楽屋ではだれにでも三つ指をついて挨拶。小玉の師匠の身の回りの世話までしていたんです」(元芸能記者)

 上方の大御所俳優、辰巳柳太郎が「普通の日本人以上に日本的」と絶賛するほど。
「もっとも理想的な国際結婚」とまで言われながら、なぜ破局したのか。
「2人とも性格の相違を理由に挙げていたが、根はもっと深い。結婚してからというもの、小玉が仕事にあまり身が入っていないようにハンソンには映ったんです」(同)

 家にいると、小玉は部屋に閉じこもって好きなジャズをずっと聴いていた。文楽の勉強に励んでいるようにはとても見えなかった。

「収入も10倍以上違い、家の購入費用などもすべてハンソンが出した。それが自分の役目と彼女は割り切っていたが、そのせいで小玉は次第にナマケ癖がついてしまった。一緒にいることが小玉にとっても不幸じゃないかと考えるようになるんです」(同)

 離婚してもハンソンが米国に戻ることはなかった。活動の場を東京に移し、大橋巨泉司会のバラエティーなどに出演。大阪と同様、人気を博したが、70年代終わり頃からタレント活動をセーブ。人権活動家として活躍するようになる。アムネスティ・インターナショナルの活動に参加し、80年代半ばから90年代まで日本支部長を務めた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  4. 4

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 5

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  1. 6

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  2. 7

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  3. 8

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  4. 9

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  5. 10

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明