著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

小林製薬の創業家に強まるアクティビストからの圧力 3月の株主総会に向けバトル過熱

公開日: 更新日:

 小林製薬の「紅麹サプリメント問題」の発覚から2年。3月の定時株主総会を控え、アクティビスト(モノ言う株主)とのバトルが熱を帯びている。

 小林製薬は2月10日の取締役会で、アクティビストの「オアシス・マネジメント」が提出した複数の株主提案に対し、いずれも反対することを決議した。

 オアシス側は「健康被害の対応が遅れた主要因の一つであった創業家の影響から、いまだに完全脱却できていない」と主張。創業家出身の小林章浩取締役や、問題発生前から留任している片江善郎取締役の再任に反対している。

 一方で、日産自動車出身で三菱自動車の社外取締役を務めた川口均氏を監査役に選任することや、取締役会議長を社外取締役にするための定款変更などを提案している。

 これに対し小林製薬側は、従来の監査役制度を廃止して「監査等委員会設置会社」に移行する方針であることや、社外の視点を持つ京セラ出身の大田嘉仁会長がすでに取締役会の議長を務めることを挙げ、「既に適切な体制が整えられている」と反論。両者の対立は、他の株主の支持を奪い合うプロキシーファイト(委任状争奪戦)に発展する見込みだ。果たしてどちらに軍配があがるのか?

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