著者のコラム一覧
白石 あづさライター&フォトグラファー

会社を辞め3年にわたる世界旅行へ。訪ねた国は100カ国以上。著書に「逃げ続けたら世界一周していました」(岩波書店)、「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」(辰巳出版)、「尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(ともに文芸春秋)ほか。

(5)今からでも遅くない 心の避難訓練をしよう

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 計画的な旅行ではなく、つらい時に逃げだす旅を「夜逃げ旅」と呼ぶライターの白石あづささんが、生きるのが楽になる旅の方法と旅先で出合った驚きの価値観や習慣を、全5回にわたって紹介する。最終回はアメリカのパンツ一丁おばさんについてつづる。

  ◇  ◇  ◇

 みなさんは今、何日、生きていますか? もし27歳なら1万日、54歳なら2万日、3万日は82歳くらいです。現在2万日に接近しつつある私ですが、1万日目あたりは何をしていたのか日記を開いたら「インフルと脇腹にイボ、ストレスかもねと医者はいう」という冴えない話がつづられていました。

 その後、会社をやめ、人生のリセットをするべく世界一周旅行に旅立ちました。若い時に思う存分ぶらぶらすれば、気が済んで働き続けることができるのではないか、そして老いて体が弱りお金がなくて旅に出られなくても、楽しかった記憶を思い出してなんとか生きていけそうな気がしたからです。

 ところが旅の途中で立ち寄ったアメリカで、「人生の最後はだいたい悲惨」という私の思い込みを吹っ飛ばす出来事がありました。

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