メ~テレ出身、ブラジル在住 岡山裕子のグダグダ新人時代
アナウンサーはどこの局でも実際に画面に顔を出す前に、発声練習、早口言葉、フリートークなどの研修を受けます。私はその入り口の発声で「キミの声は頭のてっぺんから出てるな」とか「おまえ、全然アナウンサーの口じゃないんだよ。腹話術じゃないんだから」など厳しい指摘を受けました。悔しくてトイレにこもって泣いたこともありました。
「初鳴き」(新人アナが初めて放送でアナウンスすること)だけはなんとかこなせました。地元の3分間ニュースだったかな。
でも、徐々に番組を持つようになると、難易度がグッと上がるんですよね。私も「ベラ」という情報番組の初リポートでやらかしてしまいました。たしか、楽しいお店のリポートで、原稿も自分で書き、たった今まで練習してたのに、スタジオから「現場の岡山さん」と言われた途端、頭が真っ白。「素人の学生か」っていうぐらい「あの~」とか「えっと~」を多発してしまい、グダグダなリポートになってしまったのです。局にはきっと、抗議の電話も相当あったと思いますよ。
■「ニュース23」でようやく志望の報道へ