3年前まで負債2500万円…326が見た大人たちの世界

公開日: 更新日:

 会社からあてがわれていたのは6畳1Kの部屋だけ。その給料から実家に仕送りもして、そこに兄貴も転がり込んできて、布団2枚は敷けないので、兄貴は寝袋でした。

 それでも僕、10万でお金が余っていたんです。食事はごはんを醤油で炒めただけで十分。部屋が狭いからイラスト描くのに喫茶店に行くぐらい。服はじいちゃんのおさがり。人前に出る時は明るく振る舞ってますが、根が引きこもりなもんで人に会わないし、酒も飲まないから、全然お金を使わない。

 そんな引きこもりだから、ダマされてるって気がつくまでに2年も費やしちゃいました。たまたま糸井重里さんやさくらももこさんと合作した時に、「君、大丈夫? おかしくない?」って収録中に忠告してくれました。当時の事務所は僕に他の人とコンタクトを取らせなかったので、直接僕と話せるのはそこしかなかったんです。

 当時はイラストを描くたびに「(C)事務所名」を絶対書くよう言われてました。社名が書いてあれば、全て会社のものだと主張できると思ったんですね。でも、僕には絵を描いた「著作権」があった。それを糸井さんやさくらさんなど素晴らしい先輩が教えてくれて、いろいろ助けていただいて裁判したんです。おかげであくどいオトナとも縁が切れました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態