週に1回のチーズで認知症を予防⁉ 8000人対象の日本の研究
高齢化が急速に進んでいる日本では、65歳以上の12.3%にあたる440万人が認知症を患っていると推計されており、2040年までに580万人に達すると予測されています。
認知症の増加は、患者やその家族だけでなく、医療や介護といった社会的なインフラにも大きな負担をかけます。一方、認知症の治癒が期待できる治療法は存在しません。それゆえ、認知症の予防アプローチに対する関心は高く、特に食習慣と認知症の関連性について、さまざまな研究が行われてきました。
そのような中、チーズの摂取量と認知症の関連性を検討した研究論文が、栄養学の専門誌に25年10月25日付で掲載されました。日本で行われたこの研究では、65歳以上の高齢者7914人が分析対象となりました。
研究参加者のうち、週に1回以上チーズを摂取する人をチーズ摂取群、チーズをほとんど、もしくはまったく摂取しない人をチーズ非摂取群と分類し、2つの集団で認知症の発症率が比較されています。なお、研究結果に影響し得る年齢、性別、教育水準、世帯収入などの因子について、統計的に補正を行い解析されています。


















