「図書館の魔女 霆ける塔」高田大介著
「図書館の魔女はたた霆ける塔」高田大介著
図書館の魔女、マツリカは、天鼓楼で落雷の音におののいていた。「天鼓楼」とは、常に雷電に打たれ続ける塔を意味する。マツリカは敵対する大国ニザマの宦官中書令ミツクビに拉致されて、堅固な石造りの高塔に閉じ込められているのだ。
ニザマの帝室はミツクビ一党に対峙して実権の回復を図り、次の皇嗣の践祚を公にして、周囲の国々に皇嗣に従うよう訴えた。王陛下は皇嗣の即位式を控えて、マツリカと会いたがっている。一ノ谷のハルカゼやキリンはマツリカを迎えに行くが、その時、マツリカは既に連れ去られていた。
一を聞いて万を知る図書館の魔女が活躍する壮大なファンタジーの続編。
(講談社 3245円)


















