勇ましさに高支持率 危うい世論をバックの翼賛政治
高市内閣の支持率はどの世論調査でも目を剥くような数字だ。中国発言や物価対策でも評価が高いのは強く見えるリーダーへの待望なのか。この世論をバックに進む翼賛体制、戦争国家づくり、外国人排斥、さながら軍事国債の財政軽視に識者の懸念。
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「就任2カ月になりましたが、ようやく走り始めたところでございます。今の暮らしへの不安ですとか、未来の日本への不安、これを安心と希望にしっかりと変えていけるように、政策を打っていきたい」
22日、都内で開かれている「2025年報道写真展」を訪れた高市首相はこう話し、トランプ米大統領とのツーショットの前では、同じポーズをリクエストする報道陣に満面の笑みで応じてみせた。
ゴキゲンな笑顔の大きな理由は、高い内閣支持率を維持していることに違いない。
先週末に行われた各社世論調査の結果は、軒並み高支持率をキープ。どれも目を剥くような数字が並んでいる。
日経新聞とテレビ東京が19~21日に実施した世論調査では、高市内閣の支持率は75%で前回の11月調査から横ばい。不支持率は18%だった。10月の政権発足後、3カ月連続で7割台の支持率を叩き出した。
同期間に読売新聞とNNNが行った調査でも、高市内閣を「支持する」と答えた人は73%と高水準。「支持しない」は14%だった。通常、政権発足直後は“ご祝儀相場”で支持率が高めに出るが、徐々に落ちていくものだ。発足から2カ月後も支持率70%以上を維持したのは、細川、小泉の両内閣に続く3例目だという。
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