著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人間は「心のレンズ」次第でものの見え方が変わる…プライミング効果

公開日: 更新日:

 先行する刺激(プライマー)に触れることで、その後に続く行動や判断が無意識のうちに影響を受ける現象のことを「プライミング効果」といいます。

 例えば、「パン」という言葉の後よりも、「ドクター」という言葉を見た後の方が、「ナース」という言葉をより早く認識できる--。こうした現象は、関連性のある言葉(刺激)に触れているからこそ認識しやすくなる「プライミング効果」によるものです。

「プライミング効果」は、行動や認識を無意識に変えるともいわれ、そのことを示す香港科技大学のホンらの研究(2000年)があります。

 実験が行われた2000年当時の香港は、まだ中国文化と西洋文化が混在した特異な場所です。つまり、香港人は2つの文化を持っている人々ということになります。そんな彼らに、ある文化を思い出させるような画像やシンボルを提示するという実験を、次の2つのケースで行いました。

 一つは、中国の寺院など、中国文化を象徴する画像を見せるケース。もう一つは、アメリカの国会議事堂など、アメリカ文化を象徴する画像を見せるケース。その後、香港人の参加者に、曖昧な社会的な出来事の映像を見てもらい、その理由を尋ねました。提示した画像は、一匹の魚が他の魚の集団から離れて泳いでいる映像です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒