監督絶賛! 堺雅人が「パンドラ」で見せる“素の演技力”

公開日: 更新日:

 堺が演じるのは、クローン技術を生み出す天才医師の鈴木元役。同じ天才でも、「リーガルハイ」のような早口でオーバーリアクションな弁護士ではなく、河毛俊作監督が「最近の堺さんの仕事とは全く違う」とわざわざ引き合いに出すぐらいである。キャラクターありきではなく、役者の素の実力が問われる役。それでも堺は自分の色が出せるという。

「堺さんは今回、あまり動かないんですが、止まっていても速い。ポルシェが止まっていても速く見えるのと同じ。ちょっとした表情や目の動きだけで、風を起こせる人ですね」(河毛監督)

 一発当てた役者はその作品で見せた演技の色がつきやすいが、堺の場合はそれに当てはまらず、脚本家や監督にも違った一面を引き出したいと思わせるらしい。

 実際、「爆発するような演技が魅力的ですが、イギリス映画のように静かに誰かに恋しているような役がいい」(井上氏)。「カズオ・イシグロの『日の名残り』、あるいは『グレート・ギャツビー』のような作品。ディカプリオよりいいのでは?」(河毛監督)と、それぞれ別の主演作も思い描いていた。引く手あまたも当然である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    【速報】髙橋光成がメジャー挑戦へ!ついに西武がゴーサイン、29日オリ戦に米スカウトずらり

  3. 3

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    大接戦パV争いで日本ハムがソフトBに勝つ根拠…カギを握るのはCS進出に必死の楽天とオリ

  1. 6

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  2. 7

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔

  3. 8

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  5. 10

    総裁選前倒し訴え旧安倍派“実名OK”は3人のみ…5人衆も「石破おろし」腰砕けの情けなさ