監督絶賛! 堺雅人が「パンドラ」で見せる“素の演技力”

公開日: 更新日:

 堺が演じるのは、クローン技術を生み出す天才医師の鈴木元役。同じ天才でも、「リーガルハイ」のような早口でオーバーリアクションな弁護士ではなく、河毛俊作監督が「最近の堺さんの仕事とは全く違う」とわざわざ引き合いに出すぐらいである。キャラクターありきではなく、役者の素の実力が問われる役。それでも堺は自分の色が出せるという。

「堺さんは今回、あまり動かないんですが、止まっていても速い。ポルシェが止まっていても速く見えるのと同じ。ちょっとした表情や目の動きだけで、風を起こせる人ですね」(河毛監督)

 一発当てた役者はその作品で見せた演技の色がつきやすいが、堺の場合はそれに当てはまらず、脚本家や監督にも違った一面を引き出したいと思わせるらしい。

 実際、「爆発するような演技が魅力的ですが、イギリス映画のように静かに誰かに恋しているような役がいい」(井上氏)。「カズオ・イシグロの『日の名残り』、あるいは『グレート・ギャツビー』のような作品。ディカプリオよりいいのでは?」(河毛監督)と、それぞれ別の主演作も思い描いていた。引く手あまたも当然である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?