「私の人生変わってた…」若尾文子が抱く市川雷蔵への思い

公開日: 更新日:

 1本終わればすぐ次の作品に入る過密スケジュールで、夜通しの撮影も珍しくなかったという。そんな中でもスタッフとのコミュニケーションを大切にし、和やかに談笑する雷蔵は現場のムードメーカーだった。

「私、仕事中は共演者とお食事に行かなかったんです。だから、雷蔵さんも私のこと誘いにくかったみたい。『結構です』と言われそうで。でも、一度ごちそうになったことがあるんです。京都のおそば屋さん。すごくおいしくて、お礼を言ったら『何だ、それだったら早く誘ってあげりゃよかった』って。その後は毎年お正月にハワイ旅行されるたびに、お土産を届けていただいたりしていました」

 お互いに垣根を取り払い、次第に距離を縮めていく2人。雷蔵の劇団「テアトロ鏑矢」に参加する計画もあったという。

「亡くなる前の年に、一緒に劇団をつくろうと誘ってくださって。2人で立ち上げて1作目を上演する具体的な話まであったんですよ。だから、もし亡くならずにいたら、今も元気に舞台で共演していたかもしれません。私の人生も、大きく変わっていたかも」

 大映は雷蔵の死後2年で倒産。その後、若尾は映画ドラマに活躍を続け、お父さん犬の母親役でソフトバンクのCMに出演するなど、美貌に変わりはない。「できる間は頑張る」と精力的に仕事に取り組み、10月の舞台ではヒロインを務める。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体