下積み時代の清水ミチコを親身になって叱ったのは永六輔

公開日: 更新日:

 私がひとりでお笑いを始めたのが渋谷のライブハウス、ジァン・ジァン。新人が出る日曜日に永六輔さんがいらしてたんです。永さんはジァン・ジァンでプロデュースもしていて、新人が出る時などは、たまに見にいらしてたらしくて。

 終わった後、永さんから話しかけてくれて、「芸はプロだけど、生き方はアマチュア」と注意してくれた。私、ネタの最後に照れちゃって「じゃ、これで……」とお辞儀もせず帰っちゃって。「お辞儀がちゃんとできてこそ芸人だから」と言ってくれました。それから私、家でお辞儀の練習したことある(笑い)。

「場数が足りない」と、その後、ネタをやる場を提供してくれたんです。

 永さんの「24時間しゃべりっぱなしライブ」に出してくれたり、永さんが地方のお寺で講演される時も「ここでちょっと芸やりなさい」と呼んでくれて。私をまったく知らない人たちの前で芸をやるのはすごく怖かったし、勉強になりました。

 そのころ永さんが発掘した新人も呼ばれてた。マジシャンや民謡歌手も。古舘伊知郎さんもフリーになられてこれからって時期に、永さんに呼ばれてライブで30分くらいしゃべっておられました。今は考えられないよね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」