下積み時代の清水ミチコを親身になって叱ったのは永六輔

公開日: 更新日:

 私がひとりでお笑いを始めたのが渋谷のライブハウス、ジァン・ジァン。新人が出る日曜日に永六輔さんがいらしてたんです。永さんはジァン・ジァンでプロデュースもしていて、新人が出る時などは、たまに見にいらしてたらしくて。

 終わった後、永さんから話しかけてくれて、「芸はプロだけど、生き方はアマチュア」と注意してくれた。私、ネタの最後に照れちゃって「じゃ、これで……」とお辞儀もせず帰っちゃって。「お辞儀がちゃんとできてこそ芸人だから」と言ってくれました。それから私、家でお辞儀の練習したことある(笑い)。

「場数が足りない」と、その後、ネタをやる場を提供してくれたんです。

 永さんの「24時間しゃべりっぱなしライブ」に出してくれたり、永さんが地方のお寺で講演される時も「ここでちょっと芸やりなさい」と呼んでくれて。私をまったく知らない人たちの前で芸をやるのはすごく怖かったし、勉強になりました。

 そのころ永さんが発掘した新人も呼ばれてた。マジシャンや民謡歌手も。古舘伊知郎さんもフリーになられてこれからって時期に、永さんに呼ばれてライブで30分くらいしゃべっておられました。今は考えられないよね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」