「世界王者になれ」 輪島功一を支えた「白岩工業」会長の一言

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 こうなると日本チャンプ、その先の世界チャンプも夢ではない。ただし、二足のワラジで勝ち抜けるほど甘い世界でないことも分かってました。そんな時「ボクシングに専念するように」と白岩社長が言ってくれたんです。

 給料は大卒待遇の5万円で社会保険に入れる正社員に昇格。しかも、賄い付きの宿舎にそれまで通り、寝泊まりするのもOKという好条件。もう、うれしくてうれしくて。

 そのおかげで、69年9月4日に日本スーパーウエルター級王座を掴み取ることができました。しかし、その翌月、2階級下の世界チャンプ、ペドロ・アディグとノンタイトル戦で対戦し、1ラウンドKO負け。東京慈恵会医科大学付属病院に運び込まれたんです。

 翌日からそれは酷くバッシングされた。「世界を甘く見るな」「最初から無理だった」というものから「引退しろ」とまで言う評論家もいた。

 年齢から言うと確かにそうかもしれません。でも、アディグが後日、自ら話してるように、あれはラッキーパンチ。まだまだやれるって自信はあったし、むしろ「挫折してたまるか!」って思いが強かった。そんな逆風の時でも励ましてくれたのが白岩社長でした。

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