刀根麻理子が明かす「夏目雅子さんの母親スエさんに泣かれた」

公開日: 更新日:

 高校卒業後、商事会社に就職。商品の型番をタイプで打つ仕事をしていた。

「ミュージシャンだった父は家庭を顧みない人で、進学する余裕はありませんでした。一人娘としては、一日も早く働いて、母親に楽をさせたかったのです。でも、渋谷にアナウンサー養成学校があるのを雑誌で知り、週に2回ぐらい通うようになった。高校時代は放送部に所属し、NHK主催の朗読コンクールに出場したりしていたんです。もともと芸能人ではなく、アナウンサー志望。学校の先生に紹介されたり、掲示板の張り紙を見たりして、オーディションも受けていました」

 食品メーカーのCMオーディションにメーンナレーターのひとりとして合格。そこからは、現場で知り合った人が別の仕事を紹介してくれるという具合に、どんどん幅が広がっていったという。NHKラジオでリポーターもやっていた。

 転機が訪れたのは、あるオーディオフェアだった。

「新作の高級スピーカーを使った生ライブの司会の仕事をしたのです。そのときのメーカーの担当者が昔、歌手だった人で、『フリーだと仕事が増えないでしょ。事務所を紹介するよ』と。それが音楽事務所で、デモテープを作るから曲を覚えてこいといわれ、レコーディングスタジオで歌うことに。ナレーターや司会者としてやっていきたかったのに、レコード会社から提示された50万円の給料に目がくらみ、契約書にもサインしてしまって。どうせやるのならちゃんとやりたいと思って『レッスンを受けたい』と申し出たのですが、それもかなわずにデビューしてしまった。だから、人前で歌うことに抵抗があり、テレビも苦手でしたね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒