重松清 中上健次に目かけられた早稲田四畳一間の下宿時代

公開日: 更新日:

 1984年冬、早稲田大学に通うシゲマツ青年が、自身の下宿先にて卒業論文に追われる様子を撮った一枚。「作家・重松清」となる原点がそこにある。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 早稲田にあった4畳半一間の下宿。学生時代の4年間、ずうっとここでお世話になりました。1階に川俣サンという大家さんが住んでいて、住所も「川俣様方 重松清」。月1万5000円の家賃は当時でも破格で、大学から徒歩5分圏内という距離も魅力だったんだ。

 ビンボーな学生時代。捨ててあったヒーターなしのこたつを拾ってきて、早送りでもしようものならテープ自体がもつれちゃう“何ちゃってウォークマン”でタクローを聴きながら、「わかば」をふかしてた。この写真のドテラは、大学1年の頃に付き合っていたコからもらったもの。そのコと別れることになっても、ドテラはそばに“居て”くれた。ただ、愛用して3年目を迎えたこの時には湿気っちゃって、それはもう重たかったね。この頃、取り組んでいた卒論のテーマは中原中也。母校(山口県立山口高校)の先輩で勝手にご縁があるなあと。まあ、デキの悪いやつは大概、中原中也か梶井基次郎を選んでいた。だって、全集の巻数が圧倒的に少ないんだから。間違っても、全42巻ある三島由紀夫は選ばない。しかも詩集だからすんなり読破できる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  2. 2

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  3. 3

    秋には「ミヤネ屋」降板するのに…宮根誠司が今も「嫌いな司会者」でダントツのなぜ

  4. 4

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  5. 5

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  1. 6

    比大統領との国賓晩餐会で高市首相“謎テンション”…またまた動画で恥さらし批判殺到→大炎上!

  2. 7

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】

  3. 8

    5.30嵐「ラストコンサート」にラストスパート神対応 “高額転売”で話題になった「銀テープ」は後日ファンクラブ会員に送付へ

  4. 9

    2学年上の櫻井翔に諭されて堀越高校に進んだ松本潤のかけがえのない出会い

  5. 10

    「おい、オマエ、挨拶に来てねえよな!」納会の二次会でラーメンをすする牧田明久にお灸を据えた