萩尾みどりさん憧れる「岸恵子」 契機はメーク室での“助け舟”

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「あなた、いま何時だと思ってるの? 新人なのに、もっと早く来なさい!」

 声の主は年配のメークさんでした。すでに司さん、その奥に岸さんが座ってらして、メークの真っ最中です。

 慌てて時計を見ると6時51分を少々、回ったところ。指定された時間にはまだ余裕があります。それでつい言い返してしまいました。

「まだ7時になってないじゃないですか。遅刻したわけではありません」

 それからは入り口でメークさんと押し問答。早くいらした司さん、岸さんに気を使ってらっしゃるのは、もちろん分かりました。でも、お2人が何時に来られるか聞いてませんし、もし指定された時間が6時なら、6時前には来ます。非はない……。私はこう思うと突っ走ってしまう性格なので、負けじとやり合ってしまいました。

 すると奥にいらっしゃった岸さんが“ふーんわり”とお立ちになり、こうおっしゃったんです。

「私は横浜にいるから早めに家を出たの。そうしたら、思いのほか早く着いたのよ」

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