松崎しげる 柴俊夫に支えられた西田敏行との下積み時代

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 来年でソロデビュー45周年。還暦を過ぎた今も歌唱力は衰えず、精力的にステージに立っている松崎しげるさん(65)が、下積み時代にお世話になったのはこの人、俳優の柴俊夫さん(67)だ――。

■西やん、太郎ちゃん、健ちゃんも紹介してくれた。

「実力はあるんだから今にきっと認められる。チャンスを待て」

 プロ歌手になったものの、まったく売れなくてくすぶっていた時代。柴さんに何十回、こう言われて励まされたことか……。

 大阪万博の70年、日大芸術学部在学中に「8760回のアイ・ラブ・ユー」で日本ビクターから念願だったメジャーデビューしました。でも、ホントに鳴かず飛ばず。それで銀座のモデル事務所に入って、雑誌モデルをしていたんです。

 その同じ事務所で知り合ったのが2歳年上の柴さん。俳優としてブレークする前の柴さんはモデルをしてたんです。柴さんは浅草・鳥越、ボクは新小岩の生まれで、下町生まれの下町育ちという似たような環境。それと柴さんは中学時代はピッチャーで4番打者として鳴らし、ボクは高校時代にケガで断念するまで甲子園を目指していて、野球好きという共通点もあった。知り合ってすぐに意気投合し、暇さえあれば兄弟みたいに一緒にいたもんです。

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