「銭形平次」で夫婦役 大川橋蔵が香山美子に贈った自作指輪

公開日: 更新日:

 美人女優として時代劇や舞台で活躍し、世の男性をとりこにしてきた香山美子さん(70)。今も忘れられない人は時代劇「銭形平次」(66~84年)の平次親分こと大川橋蔵さんだ(故人)。14年もの長きにわたって“夫婦”として連れ添った相手である。

「この指輪、すてきでしょ。橋蔵さんから頂いたものなんです。台座は橋蔵さんの自作で、奥さまの真理子さんとお揃いなの。大切な大切な形見です」

 こう言って、香山さんはケースから取り出した指輪を指にはめてくれた。上品で柔らかな光沢を放つ直径1.5センチほどの「タイガーアイ」だ。

「橋蔵さんのご趣味の一つが指輪作り。細かいデザインや細工、手間のかかる研磨までご自分でされていたんです。毎週放映される『銭形平次』の合間を縫って舞台にも上がり、寝る間を惜しんで踊りのお稽古をされていらっしゃったのに、私のために作って下さったんです。今思っても涙が出るくらいうれしいです」

「銭形平次」に妻・お静の役で出演するようになったのは70年秋。第209話から84年4月の最終話、第888話まで務めている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋